もくじ
1. はじめに
車載用マイコン S32K シリーズ用の開発環境構築について、NXP 社のページで紹介されています。しかし、開発環境やドライバが個別のページにそれぞれインストール方法の紹介資料がある状態のため、開発環境立ち上げ当初は何が必要か少々わかりづらい状況です。
本ページでは、NXP 社より提供されている開発環境立ち上げに必要な情報をまとめてご紹介いたします。
2. S32 Design Studio IDE
2-1. Edition の違い
NXP 社では、開発環境として "S32 Design Studio IDE" が用意されています。
この中で、S32K1 の開発においては "S32DS for S32 Platform / S32DS for Arm" のいずれも対象になっていますが、新規でインストールされる際は特に理由がない限り "S32DS for S32 Platform" をインストールされることを推奨します。理由としては、"S32DS for Arm" の方が古く、アップデートなどは "S32DS for S32 Platform" の方が優先的に行われるためです。
また、いずれにおいても ISO26262 に対しては非準拠となっておりますので、機能安全への対応が必要な際は 3rd party 製の IDE をご使用下さい。(※)
2-2. インストール方法
IDE のインストール方法については、"S32DS for S32 Platform" のページに以下 Installation Guide へのリンクがありますのでこちらをご参照ください。
参考:S32 Design Studio for S32 Platform - Installation Guide
2-3. サンプルのインポート
サンプルも多く用意されています。
以下、サンプルのインポート手順です。
サンプルがインポートできました。
次にビルドですが、プロジェクトを右クリックして "Build Project" をクリック、もしくはツールバーにあるハンマーアイコンをクリックします。
このように、*.elf ファイルが生成されます。
3. Real-Time Drivers (RTD)
ISO26262 に準拠したドライバとして、Real-Time Drivers (RTD) が用意されています。
RTD は AUTOSAR 対応もしているため、OS として AUTOSAR を採用している際にも使用できます。
3-1. 対応している AUTOSAR のバージョン
AUTOSAR 4.4 に対応しています。
それより以前のバージョン(AUTOSAR 4.3 など)につきましては、個別に担当 FAE にご連絡ください。
3-2. RTD の特徴
以下に、特徴をまとめます。
- SDK と MCAL 環境を 1 つのソフトウェア製品に組み合わせて新しい機能を追加し、既存の機能を更新
- リアルタイムソフトウェアにフォーカス
- Automotive-SPICE、ISO 26262、ISO 9001、IATF 16949 に準拠
- RTD ソフトウェアは S32 製品の購入に含まれており、追加のライセンス費用は不要
- EB tresos Studio (AUTOSAR) および S32CT (非 AUTOSAR) コンフィギュレーターのサポートを含む
- ベアメタル、Autosar OS、および FreeRTOS アプリケーションのサポートを含む
- GCC、IAR、DIAB、および Greenhills GHS コンパイラをサポート
3-3. インストール方法
以下のサイトにインストール方法がまとめられていますのでこちらをご参照ください。
参考:Getting Started with the Real-Time Drivers (RTD)
※"My NXP" のアカウントが必要になりますので、事前に登録をお願いします。