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もくじ
- はじめに
- 1. MCUXpresso SDK のダウンロード
- 2. MCUXpresso SDK のインストール
- 3. MCUXpresso SDK から Hello World サンプルプロジェクトの作成
- 4. Build Project の結果
- まとめ
はじめに
この記事では MCUXpresso SDK を使用して Hello World サンプルを Build するところまで解説します。
MCUXpresso IDE は事前にダウンロード&インストール済みとして解説を進めますのでまだインストールされていない方は以下のページを参考にインストールをお願いします。
参考：[NXP マイコン初心者ガイド 0] MCUXpresso IDE のインストール方法
注記：SDK をうまくインストールできない等が発生した場合は、MCUXpresso IED が最新バージョンになっているか確認し、最新バージョンをインストールください。
NXP の MCU (マイコン) を開発するには【表1】の通り 4つ の Tool を使用します。
| No | Tool 名 | アクセス先 | その他情報 |
| 1 |
MCUXpresso IDE |
Eclipse ベースの統合開発環境 |
|
| 2 |
MCUXpresso SDK Builder |
WEB から SDK を ZIP 形式でダウンロードできる WEB Tool |
|
| 3 |
MCUXpresso Config Tools |
- |
MCU の PIN、Clock、Peripheral の設定を GUI 行う Tool MCUXpresso IDE に付属しているため別途インストール不要 |
| 4 |
Secure Provisioning Tool |
Boot Image 生成、 Flash Programming 機能などを兼ね備えた Tool |
1. MCUXpresso SDK のダウンロード
MCUXpresso SDK のダウンロード方法は2つあります。
- MCUXpresso SDK Builder からダウンロード
- MCU Xpresso IDE を起動してダウンロード & インストール
この章では 1 番について解説します。1 番でダウンロードするメリットは下記になります。
- ZIP 形式でダウンロードでき、SDK を管理できる
- MCU Xpresso IDE をバージョンアップさせた場合に SDK のインストールが引き継がれる
- 古いバージョンもダウンロードできる
- SDK に含めるソフトウェアを指定できる
2 番の場合、すべてのソフトウェアを含まれた最新バージョンの SDK が MCU Xpresso IDE 内部にインストールされます。
それではダウンロード方法について解説します。
MCUXpresso SDK Builder にアクセスすると【図1】 のような画面が表示されます。
"Select Development Board" をクリックすると次の画面に進みます。
【図1】MCUXpresso SDK Builder Top ページ
【図2】に示すように下記手順で "Build MCUXpresso SDK” をクリックすると SDK に含むソフトウェア選択画面が表示されます。
①：Serch for Hardware で使用する Kit を検索
②：Select a Board, Kit, or Processor で使用する Kit を選択
③：SDK のバージョンを選択して "Build MCUXPresso SDK” をクリック
【図2】Select Development Board
【図3】に示すように下記手順で、SDK に含めるソフトウェアを選択します。
④：含めたい Softwaer にチェックボックスを入れる
⑤：すべて選択したい時やすべて選択を外したい時はこちらをクリック
⑥：選択が完了したら "DOWNLOAD SDK" をクリック
【図3】Select Development Board
【図4】に示すように ダウンロード画面が表示されます。
（使用規約に"Agree" を求められる画面が出る場合もありますので内容をご確認いただき承諾してください）
⑦：SDK のダウンロードが自動的に始まらないときはこちらをクリック
⑧：SDK の Documentation もクリック
⑨：その他 Documentation があります。特に SDK API Referense Manual は見ておきましょう
【図4】Select Development Board
これで ZIP 形式での MCUXpresso SDK のダウンロードの完了です。
2. MCUXpresso SDK のインストール
MCUXpresso SDK のインストール方法は2つあります。
- MCUXpresso SDK Builder からダウンロードした Zip をドラック＆ドロップでインストール
- MCU Xpresso IDE を起動して Tool 上でダウンロード & インストール
2-1. SDK Builder からダウンロードした Zip をインストール
まずは ダウンロードした SDK の ZIP ファイルをインストールする方法を解説します。
MCUXpresso IDE を開きます。Welcome 画面が表示されるので【図5】の場所をクリックして閉じます。
【図5】Welcome 画面
ダウンロードした SDK の Zip ファイルを "Installed SDKs" の領域にドラッグ & ドロップするとインストールが開始されます。
【図6】Installed SDKs
これで SDK の Zip ファイルのインストールは完了です。
ポイント：この方法でインストールした場合、下記フォルダーに Zip ファイルが格納されます。これは、MCUXpresso のバージョン関係なく格納されるため、バージョンアップした場合にインストール状況が引き継がれます。
C:\Users\<User Name>\mcuxpresso\02\SDKPackages
2-2. MCU Xpresso IDE 上でダウンロード & インストール
続いて、MCUXpresso IDE 内での SDK ダウンロード & インストール方法を解説します。
この方法はすべてのソフトウェアを含まれた最新バージョンの SDK が MCU Xpresso IDE 内部にインストールされます。MCUXpresso SDK Builder でのダウンロードは必要ありません。
再度 Welcom 画面を表示します。
【図7】のように、"Download and Install SDKs" をクリック。
【図7】Download and Install SDKs
【図8】のように、使用する Board を選択して "Install" をクリック。
（もうすでにインストールされている SDK は選択できません。【図8】では i.MXRT1050 Evaluation Kit がインストール済みなので、選択できないようになっています。）
【図8】Select SDK at MCUXpresso IDE
「とりあえず、すべて入った最新バージョンの SDK を入れたい」という方はこちらが一番簡単です。
ポイント：この方法でインストールした場合、SDK は下記 MCUXpressp インストールフォルダーに格納されます。バージョンごとフォルダーが異なるため、バージョンアップした際に引継ぎされません。
C:\NXP\MCUXpressoIDE_11.5.0_7232\ide\plugins
3. MCUXpresso SDK から Hello World サンプルプロジェクトの作成
SDK からサンプルプロジェクトを作成する準備が整いました。
今回は Hello World Project を作成します。
【図9】のように Quickstart Panel から "Import SDK example(s)..." をクリックします。
【図9】Import SDK example(s)...
【図10】のように使用する Board を選択して Next を押します。
【図10】Board の選択画面
【図11】のように Hello World サンプルを選択します。Project name suffix に任意の名前を記入できます。そして、Next を押します。
【図11】サンプル選択画面
【図12】のように Advanced Settings 画面が表示されますが、デフォルトのまま Finish を押します。
【図12】Advanced Settings 画面
これで Hello World Sample Project の作成完了です。
4. Build Project の結果
実際に Hello World Sample Project を Build してみます。
【図13】のように Project を右クリックして "Build Project " を押します。
【図13】Build Project
【図14】のように Build の Log を確認することができます。
【図14】Build 結果
各領域は下記のような意味になります。
- text - アプリケーション命令コードと読み取り専用データの大きさ
- data - アプリケーションで使用する読み書き可能なデータの大きさ
- bss - 初期値を持たない (0に初期化された) データの大きさ
- dec - 'text' + 'data' + 'bss' の合計値
- hex - 'dec' を 16進数に変換した値
ここでは詳しい Linker 設定については触れませんが、i.MXRT1050 Evaluation Kit の Sample Project のデフォルト設定は外部 Flash (Hyper Flash ROM) に実行ファイルを格納して Flash ROM 上で実行する XIP 実行になっています。
まとめ
MCUXpresso SDK をインストールして Kit にあった Project を準備する方法を解説しました。
Hello World 以外にも様々なサンプルが用意されていますので、いろんな Project を選択してみてください。
冒頭の「はじめに」の注記に記載した通り、うまくインストールできない場合は MCU Xpresso IDE を最新バージョンにアップデートしてみてください。
Debug の方法は次の記事 [NXP マイコン初心者ガイド 2] をご覧ください。
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