目次
- はじめに
- 0. 事前準備
- 1. Visual Studio Code をインストール
- 2. (任意)Visual Studio Code を日本語化する
- 3. MCUXpresso for Visual Studio Code をインストール
- 4. MCUXpresso Installer で必要なツールをインストールする
- 5. よくあるトラブルシューティング
はじめに
本記事では、Windows 11 の環境に MCUXpresso for Visual Studio Code (以下 MCUXpresso for VS Code) をインストールする方法についてご紹介します。
インストールは以下の3ステップとなります。
-
Visual Studio Code をインストール(任意)Visual Studio Code を日本語化する
- “MCUXpresso for VS Code” をインストール
- MCUXpresso Installer で必要なツールをインストールする
NXPが提供する従来の Eclipse ベースのIDE「MCUXpresso IDE」 に加え、軽量でカスタマイズ性の高い「Visual Studio Code」への対応が強化され、Visual Studio Code のメリットを NXP ユーザーも体験することができるようになりました。
<VS Code のメリット>
・起動の速さ
・強力なコード補完(IntelliSense)
・Git連携のしやすさ
・使い慣れた拡張機能の利用が可能
・ZephryRTOS / Matter アプリケーションの開発が可能
0. 事前準備
MCUXpresso for VS Code をインストールするには以下の要件が必要となります。
対応OS
| Linux | Ubuntu 20.04.2 LTS/22.04 LTS |
| MacOS | 11.x Big Sur、12.x Monterey、13.x Ventura |
| Windows | Windows 10および11 |
システム要件
- Visual Studio Codeバージョン1.75.1以降
- MCUXpresso SDK v2.13以降
1. Visual Studio Code をインストール
まずは VS Code をインストールします。
すでに導入済みの場合はスキップ可能です。未導入の場合は、公式サイトから最新版をインストールします。
https://code.visualstudio.com/Download
【図1】 Visual Studio Code のダウンロードページ
ご利用のプラットフォームに応じたインストーラーをダウンロードしてください。
Windows 版 は赤枠をクリックすると、インストーラーがダウンロードされます。
インストーラーをダブルクリックします。
【図2】 Visual Studio Code のインストーラー
ユーザーインストーラーを「管理者として」実行しようとしたときに表示される警告が出るので、内容を確認して[OK]をクリック。
【図3】 [OK]をクリック
使用許諾契約書の同意が表示されますので、内容を確認して [同意する] を選択して [次へ] をクリック。
【図4】 内容を確認して[次へ]をクリック
インストール先を指定して [次へ] をクリックします。
【図5】インストール先を指定して [次へ]をクリック
スタートメニューのフォルダ指定を聞かれます。特に変更せず [次へ] をクリックします。
【図6】 フォルダ指定して[次へ]をクリック
追加タスクの選択、と言う事で必要に応じてタスクを追加して下さい。ここではデフォルト設定のままで [次へ] をクリックします。
【図7】 タスクはデフォルトのままで[次へ]をクリック
これでインストール準備が完了しました。内容に問題無ければ [インストール] をクリックすればインストールが始まります。
【図8】 [インストール]をクリック
インストール進行中。そのままお待ち下さい。
【図9】 インストール進行中
これで Visual Studio Code がインストールできました。 [完了] をクリックして終了して下さい。
[Visual Studio Code を実行する] にチェックが入っている場合は、VS Code が起動します。
【図10】 [完了]をクリックしてインストール完了
VS Code が起動すれば、正常にインストールされています。
【図11】 インストール後の VS Code の画面
2. (任意)Visual Studio Code を日本語化する
VS Code をインストールしたままでは、表示が英語です。この章では VS Code を日本語化する手順を紹介します。
(日本語化は任意の作業となりますので、お好みに応じて本作業を行って下さい)
手順
メニューの [View] から [Command Palette] を選択します。
【図12】 [View] から [Command Palette] を選択
コマンド入力欄に "language" と入力して、一覧で出てきた "Configure Display Language" を選択する
【図13】 [Configure Display Language] を選択
一覧に出てきた "日本語" を選択する
【図14】 "日本語" を選択
VS Code を再起動して日本語に変更するか?とダイアログが出ますので [Restart] をクリックする。
【図15】 [Restart] をクリックする
再起動すると、メニューなどの表示が日本語化されます。
【図16】 再起動後の画面
3. MCUXpresso for Visual Studio Code をインストール
前章までで Visual Studio Code をインストールしました。
VS Code には様々な拡張機能がありますが、この章では その一つの機能として “MCUXpresso for VS Code” をインストールする手順を紹介します。
手順
通常の拡張機能と同じように、「拡張機能」のアクティビティから、“MCUXpresso for VS Code”を検索してインストールをします。
① 左のアクティビティバーで Extensions(拡張機能) を開く
② 検索欄に “MCUX” あるいは “NXP” と入力
③ “MCUXpresso for VS Code” を選択
④ [install(インストール)] を選択してインストールします。
【図17】 MCUXpresso for VS Code の install
インストールが正常に終了すると、 [install(インストール)] ボタンが無くなり、 [Disable(無効にする)][Uninstall(アンインストール)] のボタンに変わります。
メモ:インストール中に “Could not find Python” とエラーが出る場合は、5. よくあるトラブルシューティング をご覧ください。
拡張機能パックのタブを選択すると “MCUXpresso for VS Code” の他に、Eclipse の Memory Inspector や Microsoft C/C++ など、必要な拡張機能も含まれている事が確認できます。
【図18】 [Disable] や [Uninstall] のボタンになる
VS Code 左のサイドバーに MCUXpresso のアイコン が追加されますので、次から MCUXpresso を開きたい場合は、このアイコンをクリックします。
【図19】 マークがサイドバーに登場する
4. MCUXpresso Installer で必要なツールをインストールする
前章では拡張機能として MCUXpresso for VS Code をインストールしましたが、この拡張機能を入れただけではコンパイラやデバッグプローブ機能などの必要なツールはインストールされません。
この章では MCUXpresso Installer を用いて、これら必要なツールをインストールする手順を紹介します。
手順
① VS Code のサイドバーより MCUXpresso アイコン(ビュー)を開く
② Quickstart Panel から “Open MCUXpresso Installer” をクリック
③ 「Installer が未インストールならダウンロードしますか?」のようなダイアログが出るので [Download] をクリックする。
(MCUXpresso Installer がインストールされます)
【図20】 "MCUXpresso Installer" をダウンロードする
"MCUXpresso Installer" のインストールが開始しますので、そのまま待ちます。
【図21】 "MCUXpresso Installer" をインストール中...
ソフトウェア改善のために、診断用の使用状況データを収集したいというお願いが出ますので、内容を確認して [Accept] をクリックする。
【図22】 "Accept" をクリック
インストールが成功しました。 [OK] をクリックして下さい。
【図23】 "OK" をくりっくしてインストール終了
MCUXpresso Installer の画面が出ます。
必要なツールを選択して [Install] を押すと、インストールされます。
赤枠のカテゴリは、まずは入れておいた方が良いツール群です。
- SDK管理:NXPのMCU用ソフトウェア開発キット(SDK)をダウンロード・設定。
- ツールチェーン設定:GNU Armツールチェーンなどのコンパイラを統合。
- デバッグサポート:GDB server や J-Linkなどのデバッグプローブに対応。
- スタンドアロンツール:MCU設定ツールやGUI検証ツールなど開発・検証に必須のツール。
【図24】 まずは入れておいた方が良いツール群
どのようなコンポーネントがインストールされるか、詳細を確認したい場合は [Show Details] で確認できます。
【図24】 [Show Details]で詳細を確認
補足:インストール中に以下のように NXP アカウントへのログイン画面が出る場合は、こちら をご覧下さい。
【図25】 コンポーネントのインストールにはNXPアカウントが必要な場合があります
インストール中に各種ツールの License Agreement が出る場合がありますので、内容を確認して [Accept] をクリックして進んで下さい。
【図25】 "Accept" をクリック
デバッグプローブをインストールする場合、以下のように Windows セキュリティの警告がでるので、 [インストール] をクリックします。
【図26】 "インストール"をクリック
" *** Installation completed successfully *** " が出ればインストールは終了です。画面を閉じて下さい。
【図27】 インストールが完了
メモ:すべてを詮索した状態で Install を実施すると、ネットワーク環境や PC 環境によっては時間が掛かることがあり、タイムアウトエラーが発生することがあります。その時はひとつずつインストールすることをお勧めします。
5. よくあるトラブルシューティング
参考:MCUXpresso Installer Troubleshooting — MCUXpresso for VS Code 25.12 documentation
5-1. “Could not find Python” と出る
MCUXpresso for VS Code をインストールする際に、以下のエラーが出る場合があります。
Error: Could not find Python. Please make sure it is installed and try again.
【図28】 "Could not find Python" のメッセージ
原因:ご使用のPCに Python の環境が無い場合、このエラーが出ます。
対策:一旦この表示を閉じます。この後の手順で MCUXpresso Installer にて ”MCUXpresso SDK Developer" をインストールすれば、Python の環境がインストールされます。
【図29】 ”MCUXpresso SDK Developer" で Python 環境がインストールされる
5-2. MCUXpresso Installerでインストール中にNXPログイン画面が出る
以下のようなログイン画面が出た場合は、ご自身の My NXP アカウントでログインして下さい。
【図30】 My NXP アカウントのログインを求められる
My NXP アカウントをお持ちで無い方は、My NXP の登録が必要ですので、下記サイトを参考に登録ください。
参考:NXP Semiconductors の My NXP 登録のメリットと登録方法 - NXP Semiconductors - マクニカ
5-3. macOS:事前に Homebrew が必要
NXP の日本語ブログでは、macOS で Homebrew を前提に導入を進める例が解説されています。
参考:MCUXpresso for VSCとSDKのインストール (日本語ブログ)
Homebrew はアップルが提供していないソフトウェアをインストールするツールです。
macOS の場合は、事前に Homebrew を導入しておいて下さい。