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もくじ
- 1. はじめに
- 2. Yocto Project 環境構築
- 3. 追加できるアプリケーションを確認する
- 4. local.conf ファイルを編集し追加する
- 5. Bitbake を実施し OS イメージを生成する
1. はじめに
この記事では NXP が提供している i.MX Yocto Project で開発ができる組み込み Linux OS に任意のアプリケーションを追加する手順について解説しています。
NXP がデフォルトで用意しているイメージとして「imx-image-full 」や「mx-image-multimedia」などがありますが、開発で使用したいアプリケーションが実装されていないケースが多くあります。
今回は、i.MX8M Plus EVK のイメージに "ufw" "chromium" "vim" を追加して Imabe の生成まで行います。
なお、下記ドキュメントにも記載が御座いますので、ご参考ください。
参考: i.MX Yocto Project User's Guide (IMXLXYOCTOUG)
2. Yocto Project 環境構築
bitbake コマンドが使用できるまで開発環境を構築します。
下記コンテンツを参考にビルドの設定まで作業を進めてください。
参考:[NXP プロセッサー 初心者ガイド 1] i.MX 系の Linux イメージ作成方法 5-1ビルドの設定
DISTRO=fsl-imx-xwayland MACHINE=imx8mp-lpddr4-evk source imx-setup-release.sh
を実行し、imx-yocto-bsp/build/conf/local.conf が生成されていれば準備完了です。
3. 追加できるアプリケーションを確認する
追加できるアプリケーションは、sources ディレクトリにて<package name>_<version>.bbというレシピが提供されている必要ありますので、どんなものがあるか下記コマンドで確認します。
(show-recipes.txt に結果を保存しています。)
$ bitbake-layers show-recipes > show-recipes.txt
show-recipes.txt の中で追加したいアプリケーションを検索しヒットするか確認します。図1の通り今回追加するアプリケーションはレシピが用意されている事が確認できます。
図1: bitbake-layers show-recipes の出力結果からアプリケーションを検索
もし追加したいアプリケーションのレシピがヒットしない場合、下記サイトで検索し、レシピをダウンロードする必要があります。
参考:OpenEmbedded Layer Index - recipes
4. local.conf ファイルを編集し追加する
追加できるアプリケーションの準備が整いましたら、build/conf/local.conf ファイルに記述を追加していきます。
デフォルトの local.conf は図2の通りです。
図2:デフォルトの local.conf ファイル
この中に、下記記述を追加します。
IMAGE_INSTALL:append = " ufw vim chromium-ozone-wayland"
注記:パッケージ名 の前にスペースを入れてください
編集後の local.conf は図3の通りです。
図3:編集後の local.conf ファイル
5. Bitbake を実施し OS イメージを生成する
下記コマンドを実行し、OS イメージを生成します。
指定できるイメージ名は 下記コンテンツの 5-2 を参照ください。
$ bitbake imx-image-full
参考:[NXP プロセッサー 初心者ガイド 1] i.MX 系の Linux イメージ作成方法 5-2. i.MX Yocto Project イメージの選択
Bitbake でエラーが発生した場合は下記をまずはご確認ください。
参考:[NXP プロセッサー初心者ガイド 8] i.MX Yocto Project Bitbake に関する TIPS
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