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もくじ
はじめに
NXP 社の 8MPLUSLPD4-PEVK電力計測評価キットは i.MX 8M Plus プロセッサ を包括的に評価するためのプラットフォームを提供しております。
i.MX 8M Plus プロセッサの消費電力を測定するためのハードウェアが搭載されておりますので、BCU (Board Control Utilities) を使用しての消費電力測定の手順をご紹介します。
今回用意するもの：
- NXP 社 8MPLUSLPD4-PEVK電力計測評価キット
- HDMI ケーブル / モニター
- LAN ケーブル
- USB マウス (キーボードは不要)
- Windows 10 PC (デバッグ用 Host PC として使用)
- MicroSD カード (16GB 以上を推奨)
主な手順としては、以下のとおりです。
- PEVK のセットアップ
- Github から BCU の実行ファイルをダウンロード
- Window PowerShell で消費電力をモニター
1. PEVK のセットアップ
USB デバッグケーブルで PEVK と Windows 10 Host PC を接続します。
また、USB Type-C で電源を供給します。
- 参考）PEVK の接続
上部
J17: HDMI ケーブルをモニターへ接続
下部の左から順番に、
J23 ：USB デバッグケーブル を Windows 10 Host PC と接続 （付属品があります）
J5 ：USB Type-C で電源を供給 （付属品があります）
J7 : USB ハブでマウスやキーボード、ウェブカメラと接続
J8：LAN ケーブルでインターネットに接続
2. Github から BCU の実行ファイルをダウンロード
下記 Github から BCU の実行ファイル (bcu.exe) を Windows 10 Host PC にダウンロードします。
ファイルサイズは 370KB 程度です。
3. Window PowerShell で消費電力をモニター
Windows Power Shell を起動し、先ほどダウンロードした bcu.exe のあるフォルダへ cd コマンドで移動します。
消費電力を測定するためのコマンドを 実行することで、リアルタイムで消費電力をモニター出来ます。
./bcu.exe monitor -hz=1 -board=imx8mpevkpwra1
下記は PWR スイッチ OFF の時の結果です。
GROUP_PLATRORM が 0 mWatt になっています。
下記は PWR スイッチを ON にして PEVK をブートしたときのスタンバイ時の結果です。
GROUP_PLATRORM が 3W 未満になっていることを確認できました。
- 参考）PWR スイッチ
下記は 機械学習のデモを実行中の結果です。
GROUP_PLATRORM が 4W 未満になっていることを確認出来ました。
まとめ
このように BCU を使用することで簡単に消費電力を測定できますので是非お試し下さい。
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